DQIII

初めてのドラクエ3


 すべてのシステムを羅列するよりは、ゲームを始めてしまって、必要になった時に覚えていくほうが手っ取りばやい。そのように遊べるよう、親切な作りになっているのもありがたい。さあ、カセットを本体に挿入し電源を入れよう!

初めてドラクエ3をやる人へ

 ドラクエ3の冒険の後半は、前作にあたるドラクエ、ドラクエ2との繋がりがあるため、実は前作を知っていたほうが、よりストーリーを楽しめる可能性がある。このストーリーの繋がりが、ドラクエ3が支持される理由の一つにもなっているので、本来ならばまず前作の攻略をすべきともいえる。とはいえ、これらの2作品は難易度が高い(特にドラクエ2)のに加え、仲間が固定されているため選択肢が少なく考察する必要がないこと、更にパスワードの作成プログラムが広く出まわっているため、キャラクター能力の改造が容易であることなどの理由から、今回は攻略を見送った。興味のある人は、まず前作を遊んでみるのもいいかもしれない。簡単な移植版を遊ぶという選択もある。

コントローラーの説明

十字キー:
 キャラクターの移動につかう。コマンドウィンドウ表示時は、カーソル(矢印)を移動するのにつかう。

Aボタン:
 主にコマンドの決定ボタンとして使う。移動中にAボタンを押すと、コマンドウィンドウが表示される。

Bボタン:
 キャンセルボタン。コマンドウィンドウ表示時に、Bボタンを押すと一つ前のウィンドウに戻ることができる。

スタートボタン、セレクトボタン:ドラクエ3では使わない。 

冒険の書

 電源を入れ、DRAGON QUEST III のタイトルが表示されたあと、冒険の書の設定画面に移行する。

冒険の書とは?

 冒険の書とは、ゲームの進み具合を記録するシステムのことだ。最大で3つまで作ることができる。「冒険の書をつくる」を選択することで、新たにゲームを始めることができる。「冒険の書をつくる」が選択肢にない場合は、既に冒険の書が3つ存在していることが原因だ。既にある冒険の書のうちの1つを消して、新たな冒険の書を作ろう。いったん消してしまった冒険の書は二度と戻すことはできないので注意。

冒険の書をつくる

 主人公となる勇者(=プレイヤー)の名前を入力しよう。濁点・半濁点を1文字と数え、最大で4文字まで入力できる。カタカナや英数は入力できない。名前を入力すると、次は性別を入力し、最後に表示速度の入力となる。表示速度は戦闘中に流れるメッセージの速さのことだ。冒険の書の選択画面で変更することができるので、深く悩む必要はないぞ。


16歳の誕生日

 すべての入力が終わると、ここから物語が始まる。どうやら今日は主人公の16歳の誕生日らしい。母さんの話を一通り聞くと移動できるようになる。十字キーを駆使して階段まで歩いて行くと、あとは自動で母さんがお城の前まで送ってくれる。お城の前に着いたら、今度は自分でお城に向かおう。

お城にて

 まずは、まっすぐ上に進もう。のぼり階段がある。階段から2階へあがり、さらに絨毯を進めば王様のいる玉座だ。王様のもとに行くと、今回の旅の目的が魔王バラモスの討伐であることがわかる。旅に必要な資金と武器防具を頂いた。まずは玉座の周りにいる人の話を聞いて、いろいろな情報を集めよう。

人と話すには?

 移動中にAボタンを押すとコマンドウィンドウが表示される。6つの選択肢のうち一番左上が「はなす」だ。目の前に人がいる状態で「はなす」を選択すると、その人の話を聞くことができる。お城ではいくつか重要な話が得られるので、すべての人の話を聞くよう心がけよう。

他の基本コマンド

 コマンドウィンドウには、「はなす」の他にも、「じゅもん」「つよさ」「どうぐ」「そうび」「しらべる」の選択肢がある。それぞれ選択してみよう。

じゅもん
 呪文はまだ何も覚えていないはずだ。

つよさ
 「つよさ」を選択すると、更に「つよさをみる」「じょうたい」「ならびかた」の3コマンドが表示される。「つよさをみる」は各種ステータスや所持金を見ることができる。さきほど王様にもらった50Gを確認しよう。各種ステータスの詳細についてはシステムの項を参照してもらいたい(読むのは冒険に十分慣れてからでもいい)。「じょうたい」は現在HP、最大HP、現在MP、最大MPを見るコマンド。「ならびかた」は仲間の並び順をかえるコマンド。まだ仲間がいないため、今は並びかえは意味がない。

どうぐ
 「どうぐ」では、先ほど王様からもらった装備品が何であるか確認できる。アイテム名の横に「E」と表示があるのは、現在それを装備しているという印。アイテムを選択すると、更に「つかう」「わたす」「すてる」というウィンドウが表示される。今持っているのは装備品のみなので、どれを使っても「何もおこらなかった」となる。仲間がいないので「わたす」ことはできない。まだ「すてる」は選択しないように! 捨てたものは拾うことはできないぞ。

そうび
 装備品を変更することができる。より強力な装備品を手に入れたら、「そうび」コマンドで装備を変更しよう。装備品には武器、鎧、盾、兜の4種がある。今はまだ武器(銅の剣、棍棒、ひのきの棒)と鎧(旅人の服、布の服)しか持っていない。

しらべる
 足元を調べるコマンド。例えば宝箱の真上でこのコマンドを選択すると、中身を入手することができる。


扉について

 お城の1階には扉がついていて入れない部屋がある。扉を通過するには鍵が必要だ。鍵を手に入れたら再度来てみよう。扉のまえで鍵を使うと開くことができる。鍵は何度使ってもなくならない。扉はいくつか種類があり、それぞれ開けられる扉も違う。後に入手した鍵ほど、多くの扉を開けることができる。

街へ戻ろう

 一通りお城の中の人の話を聞いたら、今度は街に戻って情報を集めよう。街には色々な施設もある。
まずは酒場へ

 1人で冒険を進めるのは大変なので、ルイーダの酒場で一緒に旅をする仲間を加えよう。最大3人まで加えられる。最初から酒場に登録されているのは戦士、僧侶、魔法使いの3人だけだ。加える仲間は職業で選びたい。オススメは武闘家、僧侶、魔法使いの3人。武闘家を仲間に加える場合は、2階の登録所に行く必要がある。登録所では様々な職業の仲間を登録することができる。仲間達の名前を自分で決めたい人も登録所を利用しよう。以下、勇者を含む4人の仲間たちをパーティーと呼ぶことにする。

 職業の詳細については他の項を参照してもらいたいが、中級者向けに書いてあるので、初めての人は読まないほうがいいだろう。

装備品をわたそう

 王様からもらった装備品を仲間に持たせて、さらに装備させよう。装備品をわたすには「どうぐ」コマンドだ。わたしたいアイテムを選択し、更にわたす仲間を選択すればいい。装備は「そうび」コマンドで行う。

 装備することで攻撃力や防御力がアップするぞ。ただし職業によっては装備できないものもある。例えば、魔法使いは棍棒を装備できないし、武闘家は旅人の服を装備できないといった具合だ。また、武闘家は「つめ」以外の武器を装備させると攻撃力が下がるので、序盤は鎧(布の服…既に装備している)だけを装備させよう。ちなみに、武闘家は盾や兜も装備することができない。


他の施設について

宿屋
 宿泊費を払うとHPとMPを最大値まで回復してくれる施設。ところがアリアハンには勇者の実家があり、実家ではタダで宿泊できる。普段は実家を利用しよう。アリアハンに限っては今のところ必要のない施設だ。

道具屋・武器屋
 アイテムを購入できる施設。道具屋ではいらないアイテムを売ることもできる。ただし、一度売ってしまったものを取り戻すことはできない。アリアハンの道具屋では次のようなアイテムを売っている。

薬草
仲間1人のHPを回復する。
毒消し草
仲間1人を「どく」状態から復帰させる。
キメラの翼
一度行ったことのある街に一瞬で戻れる。洞窟や塔の中では使えない。

教会
 お布施を払うと、「しに」や「どく」といったステータス異常から復帰できる。レベルが高ければ高いほど高額のお布施が必要となる(地獄の沙汰も金しだい?)。呪われた装備をはずすときもこの施設を利用する。


並ぶ順番を変更し、いざ街の外へ

 城の人の話からもわかるように、前のほうに並んでいる仲間ほど攻撃を受けやすい。したがってHPが高い仲間を前列にしたほうがいい。例えば、武闘家、勇者、僧侶、魔法使いといった順番にならべよう。並び替えは「つよさ」コマンドの「ならびかえ」で行うことができる。

 レベル1の段階では個人差のほうが大きいが、レベルが上がるにつれて、仲間の各ステータスは職業ごとに違った成長をみせる。成長の仕方によっては、並び方を変更する必要もあるだろう。

フィールドではモンスターが出現

 街の外をフィールドと呼ぶ。フィールドを歩いていると、たまにモンスターが出現する。まずはお城の周りを歩いて、遭遇したモンスターとの腕試しだ。橋を越えるとより強力なモンスターが出現するので、橋を越えるのはレベルが上がってからにしよう。
さあ戦闘だ

 戦闘では、先頭の仲間から順に、どのように行動するかコマンド入力を行う。全員のコマンド入力が終わると戦闘開始だ。すばやさの比較的高い者から順に行動を開始する。

たたかう
 打撃攻撃。攻撃力に見合ったダメージを与える。守備力の高いモンスターに対しては威力を発揮することができないが、MPを消費せずに行動できるコマンドなので、もっとも基本的な選択肢といえる。戦士や武闘家は「たたかう」がメインだ。

にげる
 先頭の仲間しか選択できない。成功すればモンスターとの戦いを回避して逃げることができる。失敗すると、モンスターだけが攻撃するターンとなってしまう。敵が強くてどうしようもない時や、ピンチの時以外は使わないコマンド。

ぼうぎょ
 行動せずに自分の身を守り、次のターンまで待つ。防御中は受けるダメージを半分に軽減することができる。先頭の仲間は、呪文が使える仲間であった場合、コマンド数の関係から「ぼうぎょ」は選択できなくなる。

じゅもん
 呪文を覚えている仲間は、MPを消費して呪文を唱えることができる。僧侶はホイミ、魔法使いはメラを最初から覚えている。呪文には戦闘を有利にさせる様々な効果があるので、有効に活用したい。一部の呪文の効果について、システムの項で紹介している。参考にしよう。


戦闘で注意すべき点

 ダメージを受けてHPがゼロになると死んでしまい(「しに」となる)行動できなくなるので、まずはそれに注意したい。HPを回復するには、僧侶の呪文ホイミがある。もちろんMPが足りない時は唱えられないぞ。そんな時のためにアリアハンの道具屋で薬草を買っておきたい。僧侶や魔法使いのMPが切れて呪文が使えなくなったら、アリアハンの実家に泊まって回復だ。

 もし不幸にも仲間が死んでしまったら、教会でGを払って生き返らせよう。

戦闘を繰り返し、レベルアップ

 何度か戦闘を繰り返し経験値を獲得すると、レベルアップできる。レベルがあがることで仲間達はどんどん強くなる。
やがて夜に
 フィールドをしばらく歩いていると夜になる。昼と夜では街の中の状況がガラリと変わるので、夜の街を探索してみるのもいい。昼間では得られない情報やアイテムを入手できることも…。

装備品を購入
 全員のレベルが2に上がるころには、武器屋で装備品を購入する程度のGも手に入ったはず。新たな武器防具を装備させれば、仲間達は更に強くなる。基本的に値段が高いものほどステータスがアップする値も大きい。とりあえず勇者や僧侶に皮の盾を買ってあげたいところ。

防御コマンド
 戦闘を有利に進める裏技で、防御コマンドと呼ばれるものがある。ある程度戦闘に慣れてきたら、この裏技を利用してみるのもいいだろう。強力なモンスター達との戦いがぐっと楽になるはずだ。この他にも基本事項では冒険者の心得やいくつかの有用な裏技を載せておいたので、冒険に余裕がでたころにチェックしてみよう。

いざ岬の洞窟へ

 城の東側に見える洞窟が岬の洞窟だ。内海の島にはナジミの塔も見える。余裕を持ってスライム達と戦えるようになったら、薬草や毒消し草をいくつか買って、橋を渡った先にある洞窟に向かおう。

 毒消し草は今すぐ必要というアイテムではないが、いつ毒攻撃を行うモンスターに出会うか分からない。2〜3個を目安に手元においておこう。毒攻撃とは、追加で「どく」と呼ばれるステータス異常をおこさせるダメージ攻撃のことだ。「どく」状態になると数歩あるく毎にダメージを受けるようになる。ステータス異常は「どく」以外にも多数あるが、それらについてはシステムの項で記述している。

洞窟内には宝箱が

 洞窟内で宝箱を発見。先頭の仲間が宝箱の真上に乗った状態で、「しらべる」コマンドを使おう。宝箱の中身を入手することができる。宝箱の中身はアイテムやG、空っぽなど様々。中には罠もあるようだ。

洞窟の奥には

 更に洞窟の奥の階段を登ると、水に囲まれた通路に出る。もしや、これはナジミの塔へ続く連絡通路かもしれない? 


岬の洞窟以降の冒険

 システム等の詳しい説明については知識編を参照しよう。

 ここから先の冒険については→それでは冒険に出発だ!にて。

冒険を休止する

 これまでの冒険をセーブしたい場合、すなわち冒険の書に記録するには王様のところに行けばいい。休止したい場合など、カセットの電源を切る場合も王様のところに行こう。アリアハン以外にも世界中にいくつかの国があり、どの国でも王様のところに行けば冒険の書に記録してくれる(一部例外あり)。冒険の書の記録が終わった後、ゲームを休止するかどうか王様が尋ねてくるので、ここで「はい」と答えれば電源を切るための画面に移行する。メッセージにあるように、リセットボタンを押しながら電源を切ろう。

冒険を再開するには?

 電源を入れてタイトルが表示されたあと、「ぼうけんをする」を選択し、再開したい冒険の書を選べばいい。
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