DQIII

システムについて


ステータス関連


各種ステータスについて

 各種ステータスの詳しい説明をしよう。レベルの最高値は99。ちから、すばやさ、たいりょく、かしこさ、うんのよさの最高値は255だ。これらのステータスはレベルがあがっても256以上には上がらない。255の状態で対応した種を食べさせると、ゼロに戻るので注意しよう(これを利用して最大HP、最大MPを増加させる方法がある)。
職業
 勇者、戦士、武闘家、商人、僧侶、魔法使い、遊び人、賢者の8種類がある。アイテムを装備できるかどうかや、レベルアップ時の成長のしかたは職業に依存している。例えば戦士や武闘家は力の伸びがよく、僧侶や魔法使いは呪文を習得するといった具合。各職業の詳しい説明は職業・転職についてにある。

レベル
 一定の経験値を獲得することでレベルが上がる。レベルが上がると、各種ステータスが上昇し、場合によっては新たな呪文を習得することもある。略してLVと書くことが多い。先頭の仲間のレベルに応じて、聖水(トへロス)で出現しなくなるモンスター、100%逃げられるモンスター、格闘場で出現するモンスターなどが決定される。

HP(ヒットポイント)
 この値がゼロになると「しに」扱いになる。死亡については状態・ステータス異常の項を参照。宿屋に泊まるほか、回復呪文(ホイミ、ベホイミなど)や薬草で回復することができる。

MP(マジックパワー)
 呪文を唱える際に消費するのがMP。呪文の消費MPがこの値よりも大きいと、MPが足りずに呪文が使えなくなる。宿屋に泊まって回復させよう。祈りの指輪や魔法使いの呪文マホトラで回復することもできる。

ちから
 何も武器を装備していない状況での攻撃力を意味する。力の種を食べるとこの値が上昇する。

すばやさ
 この数値が高いほど、戦闘中に先に行動できる可能性が高くなる。また、守備力にも影響を及ぼす。ちなみにドラクエ5以降の「みのまもり」に相当するステータスが、本作でのすばやさの値の半分にあたる。素早さの種を食べるとこの値が上昇する。

たいりょく
 この数値が高いほど最大HPが高い。より正確には、レベルアップ時の体力増加数に伴い、最大HPの増加数が決定される(最大HP増加量=体力増加量×2±2)。ゆえにスタミナの種(食べると体力が増加するアイテム)を使うことは、以降のレベルアップにおける体力増加の機会を減らすことに繋がり、したがって最大HP増加の妨げになることを意味する。逆に、体力255の状態で種を食べてゼロに戻せば、レベルアップ時に体力増加の機会が得られ、更なる最大HPの増加に繋げることができる。

かしこさ
 たいりょくが最大HPに関連していたのに対し、賢さは最大MPに関して同様の意味合いをもつ(最大MP増加量=賢さ増加量×2±2)。このほか、呪文習得の際にも影響を及ぼす。呪文の習得LVに到達しても、賢さが低いと次のLVまで習得できずに持ち越しになる可能性がある。賢さの種を食べるとこの値が上昇する。

うんのよさ
 呪文の回避率やザオラルを受けた時の蘇生確率に影響を及ぼす。ラックの種を食べるとこの値が上昇する。

最大HP、最大MP
 HPおよびMPの上限値。宿屋に泊まると、この値までHP、MPが回復する。システム上の上限値はそれぞれ65535となっているが、1000以上は999と表示される。命の木の実を食べると最大HPが上昇する。なお、最大MPを上昇させる木の実(ドラクエ4以降の「不思議な木の実」)は本作には存在しない。

攻撃力
 攻撃力=武器の攻撃力+ちからの値。攻撃力が高いほど、打撃攻撃「たたかう」によるダメージが大きくなる。

守備力
 守備力=[防具(鎧、盾、兜)の守備力の総和]+[すばやさの値の半分]。守備力が高いほど、敵の打撃攻撃によるダメージが小さくなる。


状態・ステータス異常

 状態には下記の5種がある。とある状態になると、LVの表示欄に次のような2文字が表示されるようになる。
しに
 HPがゼロになると「しに」となり、回復呪文や薬草を使ってもHPを回復できなくなる。「しに」になると生き返すまで戦闘に参加できない。「しに」から復帰する(生き返す)方法は、教会でお金を払う、蘇生呪文をつかう、世界樹の葉(アイテム)を使うの3種。

どく
 毒に侵されると、数歩あるくごとにダメージを受けるようになる。教会で毒の治療をしてもらうか、毒消し草を使う、呪文キアリーを唱えるといった方法で治すことができる。

ねる
 運良く起きるまで、戦闘に参加できなくなる。根気良く起きるのを待つほか、仲間の攻撃を受ける、ザメハを唱えるといった方法で起こすこともできる。戦闘が終了した場合も自動的に起きる。

まひ
 行動できなくなり、戦闘が終了してもこの効果は続く。数歩あるく、満月草を使う、キアリクを唱えるといった方法で治せる。全員「まひ」状態になると全滅扱いなので注意。

らん
 頭が混乱し、仲間を攻撃するようになる。戦闘が終了すれば自動的に治る。基本的に治す方法はないので、戦闘中にどうしても治したい場合は、いったん「しに」状態にしてから蘇生させるしかない。呪いのアイテムである「般若の面」を装備した場合も「らん」状態となるが、この場合は移動中も「らん」状態が続き、呪文や道具などを使用できなくなってしまう。

全滅

 仲間全員の状態が「しに」か「まひ」のいずれかになると全滅となる。全滅すると所持金が半分になり、最後に冒険の書に記録した場所に戻される。いつ全滅して所持金を失うかわからないので、余ったお金は預かり所に預けるようにしておこう。

呪文


呪文の効果

 それぞれのモンスターには各呪文ごとに4段階の効く確率(必ず効く・効きやすい・効きにくい・絶対効かない)が決まっているので、できるだけ効く確率の高い呪文を利用したい。呪文の効果は様々、効果が分からなければ使ってみるのが一番だ。ここで一部の呪文の効果を紹介しよう。消費MPについては各自実際に試してみることで確認してほしい。

 魔法使いの呪文。
呪文効果
アバカム扉を開ける。
インパス宝箱の真上で唱えると、罠かどうか判定できる。赤く光れば罠。
シャナク呪いを解く。
トラマナバリア内に進入する前に唱えるとダメージを受けなくなる。
マホカンタ呪文をはね返すバリアをはる。
マホトラMPを奪う。
モシャス戦闘が終わるまで、仲間1人と同じステータスになる(習得呪文も変化)。
ボミオス素早さを下げる。守備力まで下がるわけではない。
リレミト塔や洞窟から脱出する。塔や洞窟内でのみ効果がある。
ルーラキメラの翼と同じ効果。一度行ったことのある街へ戻る。塔や洞窟内では効果がない。

 僧侶の呪文。
呪文効果
キアリク麻痺を治す。満月草と同じ効果。
キアリー毒を治す。毒消し草と同じ効果。
ザオラル運が良ければ仲間を生き返すことができる。
ザメハ仲間全員の眠りを覚ます。
ニフラム敵を消し去る。経験値やGはもらえない。
バシルーラ敵を吹き飛ばす。経験値はもらえないがGはもらえる。
ピオリム素早さを上げる。守備力まで上がるわけではない。
フバーハ味方全員の炎・吹雪によるダメージを半減。
マヌーサ打撃攻撃の失敗率が高まる。

 勇者のみの呪文。
呪文効果
トヘロス聖水と同じ効果。弱いモンスターが出現しなくなる。塔や洞窟内では効果がない。
アストロン鉄の塊となり、無傷で敵の行動を眺めることができる。


攻撃呪文について

 攻撃呪文は、火炎の呪文(メラ系、ギラ系、イオ系)、氷の呪文(ヒャド系)、僧侶のバギ系とザキ系、勇者のデイン系といった属性(系列)に大別される。ザキ系を除く攻撃呪文に関しては、各属性ごとに効く確率は一致している。
火炎の呪文
 魔法使いや勇者が習得できるダメージ呪文。メラ系、ギラ系、イオ系はそれぞれ攻撃対象(一匹か複数か)が異なる系列で、この3系列の属性(効く確率)はすべて同じである。固定戦闘で出現するモンスターの中には火炎の呪文が効きにくい者が多く、この場合は単体対象で高ダメージのメラミやメラゾーマよりも、属性の違うヒャダルコ、マヒャドのほうが有効といえる。

ヒャド系
 火炎の呪文が効きにくい相手に使いたい呪文。ダメージの威力よりも重要なのは、火炎の呪文との効く確率(属性)の違いであり、魔法使いの攻撃呪文の真髄はヒャド系にあると言っても過言ではない。呪文ごとに攻撃対象が異なるのがもう一つの特徴である。データ入力ミスにより、大ダメージのマヒャドのほうがヒャダインより先に習得できるようだ。この点に関しては公式ガイドブックの記述も間違っていることになる。なお、のちのリメイク作品では修正された。

バギ系
 ダメージの変動が激しい攻撃呪文。ヒャド系同様、火炎の呪文が効きにくい相手に使いたい。その意味において、いかづちの杖(使うとベギラマの効果)入手後も裁きの杖(使うとバギの効果)を使う機会は少なくない。

ザキ系
 残りHPとは関係なく即死させる呪文。HPの高いモンスターに対して使うと効果的。ザキは1体にしかかけられないものの高確率で決まるため、ザラキが効きにくい相手にも有効だ。

デイン系
 全体を通して効く確率が極めて高いダメージ呪文。デイン系が絶対に効かないモンスターはスライムつむり、メタルスライム、はぐれメタル、踊る宝石、ゴールドマンの5種しかいない。

転職システム


 ダーマ神殿では、仲間の職業を変更することができる(転職)。転職するとレベルが1に戻り、経験値がゼロに、その他すべてのステータスが半分になる。
基本要項:転職には次のような制限がある。

・勇者は転職できない
・勇者や遊び人には転職できない
・レベル20未満の仲間は転職できない
・賢者への転職には、ある制限がある

悟りの書で賢者に

 遊び人以外が賢者に転職するには、「悟りの書」とよばれるアイテムが必要となる。ダーマ神殿近くの塔で1つ入手できるが、他の入手方法はモンスターの落とす宝箱のみで、これは極めて確率が低い。よって、賢者に転職できるのは1回だけと思ったほうがいい。よく考えて決めよう。

能力の継承について

 転職するとすべての装備品がはがされる(装備せずに持っているだけの状態になる)。以後、装備品が装備できるかどうかは、転職後の職業によって決定される。そのほか、転職後には職業ごとの能力のほとんどが失われる。

継承されないもの
・武闘家の会心の一撃が高確率ででる能力
・商人のアイテム鑑定能力、戦闘終了後のG追加発見能力
・僧侶、魔法使い、賢者のレベルアップ時の最大MP増加能力
・僧侶、魔法使い、賢者でなくなると、祈りの指輪が使用できなくなる
・遊び人の戦闘中に遊ぶ能力

継承されるもの
・すでに習得済みの呪文

転職を繰り返すメリットとは?

 僧侶、魔法使いの呪文をすべて覚えてしまった者は、以後何度も転職を繰り返しても得られるメリットは少ない。ちなみに、最大MPを増加させるために、僧侶に転職しLV99まで上げる→魔法使いに転職しLV99まで上げる…といった転職の繰り返しはあまり意味がない。ステータスの項を読んでもらえばわかるが、レベルアップ時の最大HP(最大MP)の増加は、体力(賢さ)の増加数に依存するためである。

 逆に、中途半端な転職の繰り返しを行ったとしても、致命的な問題にはならないともいえる。転職に失敗したと思った場合は、LV20まで上げて再び転職しなおせばいいので、転職そのものに神経質になりすぎる必要はない。

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